2026-02-06

【成瀬は天下を取りにいく】膳所は覚えた【感想】

 2024年の本屋大賞「成瀬は天下を取りにいく」を読んだ。

『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈/新潮社

 最初にこの本を知ったのはSNSに流れてきた「わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」ってセリフだと思う。ちょうどこの時西武が歴史的な低迷をしていたので「やめとけやめとけ」って突っ込んだ記憶がある。それからずいぶん時間が経ったが、ようやく読むことができたので振り返ろうと思う。

 大きな事件とかが起きるわけではなくちょっと変わった女子高生の青春物語って感じ。最後まで特に大きな事件が起きない物語は逆に新鮮だ。超能力者未来人宇宙人がいないハルヒみたいな感じか?あんま他作品で例えるのは良くないが。ただし本作は劇中に登場する人物団体は実在の人物団体に大きく関係してます。膳所(ぜぜ)は覚えた。変換でも出るんや。ジオゲッサーで確実に使える地域が一つ増えたよ

 とりあえず読み終わったあと膳所の西武がいつ閉店したかを調べた。その時のライオンズについて知りたかったからだ。あー、ライオンズが2年連続優勝したにも関わらずCSでホークスに敗退した時か…… 山川が所沢のスターだったときやな。当時は西武の黄金期だったから、ユニフォーム着てテレビに出てもそんなに違和感なさそう。

 フィクションに実在の人や組織・サービスなどを登場させる際はちょっと名前を変えることが多い(LINE→RINE)けどこの小説ではそんなの気にせず使ってて驚いた。ミルクボーイの名前も全然普通に出てくるし。まさかオーロラソースも実在するのか?と思ったけどさすがにそこはフィクションだった。

 本屋大賞なんてとるくらいだから最後に大きな事件でも起きるのかと思ったけど、淡々と物語が進んでそれは拍子抜けだった。本屋大賞って肩書きがなければ、シンプルに面白いと思ったかもしれない。けど本屋大賞の肩書きがなければ読むことはなかったと思うから難しいところだ。

 普通に膳所行きたくなるな。鹿男あおによしを片手に奈良旅行したことあるけどめちゃくちゃ楽しかった。いつか膳所に行きたいね。続編も出てるとのことなのでそれも読みたいと思っている。