2024年ドラフト会議を振り返る。ちなみに補強ポイント的に左の即戦力中継ぎを獲得するんじゃないかと予想していた。
ドラフト1位は2年連続で高校生投手
ホークスは1巡目で今年のドラフトの目玉、即戦力ショート宗山塁内野手を入札。当然競合したため小久保監督がクジに挑むも外れ。続いて地元の有力投手柴田獅子内野手に入札するもまたしても競合。こちらも外れてしまった。まあ、どちらも小久保監督がくじを引く前に当たりくじを引かれていたからどうしようもない。
今年のドラフト1位は神戸弘陵学園高校 村上泰斗投手!!!
2年連続で高卒投手の指名となった。去年のドラフト1位前田悠伍投手が今年2軍で好成績を残し1軍で先発も経験したことは記憶に新しい。村上選手も是非頑張ってほしい。
ドラフト3位は地元久留米出身
【 #指名挨拶 】
— 福岡ソフトバンクホークス(公式) (@HAWKS_official) November 1, 2024
本日はドラフト3位指名 #安德駿 投手への指名挨拶を行いました!
福岡県久留米市出身!今春のリーグ戦では最優秀防御率とベストナインを受賞しました✊最速151キロの威力あるストレートに高い制球力を兼ね備えた即戦力ピッチャーです💫#富士大学 #VIVA #sbhawks pic.twitter.com/9il8VLWPYU
ドラフト3位で指名された安德駿選手は地元福岡県久留米市出身の投手だ。久留米出身のホークス選手といえば牧原大成選手が有名だ。去年育成で指名された佐倉俠史朗選手も久留米出身だ。将来、久留米出身の選手がホークスをもしくはプロ野球界を盛り上げるような活躍を見せてくれる未来をちょっと期待している。
支配下指名野手は内野手だけ
ドラフト2位は庄子雄大選手。個人的には即戦力内野手って補強ポイントか?と思ってはいるが、1位で宗山塁内野手を入札したということはフロントはそこの補強を強く考えているということだろう。今宮、牧原がベテランの域に差し掛かる中、次の世代として川瀬晃や野村勇などの名前が上がるが、レギュラーを掴むまでは至っていない。保険としてダウンズも補強した。さらに未来の正遊撃手候補としてイヒネ・イツアが下でもがいている。この指名に危機感を覚えている(覚えるべきな)のはやはり野村勇だろう。長打力以外は完全にタイプが被っている。個人的な印象だが野村勇は代打で使われるような選手ではない。小久保監督の思惑はわからないが「代走としてベンチに入れるなら庄子雄大」となるかもしれない。ドラフト5位の石見颯真選手も内野手だ。こちらは高校生だ。イヒネ・イツアのライバルとして共に切磋琢磨してほしい。
ホークスのショートは長年今宮が務めてきた。ショートだけでなく内野の要としてもチームを牽引していた。その今宮も33歳。もうベテランと言ってもいい年齢だ。もちろん長くチームに貢献してくれることが一番嬉しいが、チームとしては世代交代ということも考えなくてはいけない時期だ。理想というか想定としては数年後イヒネ・イツアがレギュラーになることがチーム計画の軸だろう。もちろん、ことがそううまくいくとは限らない。便利屋の印象が強く試合数も少ないが川瀬晃の打撃は全然悪くない。3割打つ可能性も全然あると思う。野村勇もこのまま終わる器じゃないだろう。新人の時の活躍は見事だった。イヒネ・イツアもそろそろ1軍に顔を出してもいい頃だ。今宮がレギュラーを掴んだのは3年目だ。イヒネも来年が3年目。いつまでも素材のままではいられないはずだ。そろそろレギュラー争いにも加わってほしい。
ドラフト前ですら今宮の後継として色々名前が上がる中でこのドラフトで内野手を2人も指名した。ホークスお得意の大量育成指名も健在だ。育成指名は正直誰がどんな選手なのかよくわかっていないが、牧原のようにレギュラーを掴む選手が現れても全然おかしくない。西武ほどではないがホークスも鳥越→川﨑→今宮のようにうまく世代交代ができている、と思う。さあ、誰が未来の正遊撃手になるのか。マジで生き残りをかけたサバイバルになっている。フロントも競争を煽っているのがよくわかる指名だと思う。2030年、みずほPayPayドームのショートにこの蠱毒を生き残った選手が立っているのだろうか───