2025-11-24

【AZKiと未来へ】最高の席で───【感想】

ホロライブ

 先日開催されたAZKiのソロライブ「Departure」を振り返る。

 今回は幸運にも現地チケットを手に入れることができたので、事前にライブに備えて色々準備していた。詳細は以下を参照───

 日本での現地ライブはOur Sparkle(ミオしゃの1stソロライブ)以来だ。会場も同じぴあアリーナMM。なのでその時の経験を元に当日の動き方を決めた。

開場前

Our Sparkle(ミオしゃのライブ)のときは、会場に着いた時にはチュロスが売り切れていて食べられなかった。そこで今回は少し早めに出発した。
 横浜駅からぴあアリーナMMに向かう途中で

 ファミリーマート 横浜高島二丁目店に寄った。目的は───

 こちらの新聞だ。
 この新聞には、ソロライブに挑むAZKiの意気込みがしっかりと伝わってくる。配信などで語られていたことかもしれないが、少なくとも自分にとっては、この新聞を読んで初めて知った思いがいくつもあった。ソロライブを見終えた今、改めて読み返すとまた違った味わいもある。
 そしてもう一つ、新聞一面サイズでAZKiのソロライブのビジュアルイラストを手に入れられるのが嬉しい。

 続いて、チュロス買いに行く。

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 ある程度並ぶ覚悟をしていたが、自分が着いた時は超空いていた。

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 こちらが「AZKiの文字チュロス®」。モチモチしていて本当に美味かった。紫芋の味はそこまで強くなかったかも。外で販売されているのに全然冷めていなかったのがすごい。小文字のiの向きが違うところがポイントだ。
 人も少なかったので、その場で買ってそのまま食べることができた。車の前にはビニールと串を捨てる用のゴミ箱も用意されていて、アフターサポートもバッチリだった。

 そのままぴあアリーナMMに向かう。
 ホロリスが「ぴあアリーナMMに着いた!」と報告するとき、よく写真を撮っているあの場所がある。ぬいやアクスタと一緒に写されている、例の階段だ。実は自分、その場所を知らなかった。Our Sparkle(ミオしゃの時)もあの階段を見ることなく会場に入ってしまっていた。「どこにあるんだろう」と思いながら歩いていたら─── すぐに見つかった。

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 なるほど、桜木町側にスタンド用の入り口があるのか。そこでみんな写真撮っていたのね。Our Sparkle(ミオしゃの時)はアリーナ席だったから気づかなかったわけだ。

入場

 なぜか開場時間を15時だと勘違いしていた。時間になっても入れれず「あれ?」となって改めて確認すると、実際の開場は17時だった。そのため、開場までの間はずっと音楽を聴きながら待つことに。事前にトイレも済ませられたし、結果的にはむしろ良い時間を過ごせたのかもしれない。

 入場後、まず席を確認する。席番号自体は事前に把握していたものの、ライブ慣れしていないので、実際に入ってみないとどのあたりなのかは分からなかった。

最前列でした。

 え?ええ?どういうこと?目の前に観客が一人もいない。柵の向こうがすぐステージ。不安になってチケットと席番号を100回くらい確認したけれど、合っている。まじかよ。えええこういうのって何か特別な理由があるわけでもないよね?偶然?超幸運ってことか。こんなことほのつにあるんだな・・・・・・。Our Sparkle(ミオしゃの時)は中列くらいの席で、人の隙間からステージを見るのに苦労したから、「今回はどうなるかなー」と思っていたけれど、完全に杞憂でした
 その代わり、ステージの左右にあるスクリーンが少し見えづらい。せっかくなら、自分が送った応援イラストが会場で流れるところを見たい。少し席を離れて中央の通路からスクリーンを眺めることにした。

 ちゃんと掲載されていることを確認。やはり現地で見ると嬉しいな。

 開演まで、席で音楽を聴きながら待機する。大切なのはコールをすることではなく、ライブを楽しむこと。ただ、せっかくならコールも楽しみたいという気持ちもある。AZKiの楽曲は一緒に歌うパートも多いので、その最終確認をしながら気持ちを高めていく。開演までの時間も含めて、熱を上げていこう。

開演

存在している

目の前にAZKiがいました。

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 比喩でもなんでもなく、目の前に歩いて来ました。

 正直、始まる前は「スクリーンに映る映像を見る感じになるのかな」と思っていた。しかし、AZKiが姿を表した瞬間、その考えは一気に吹き飛んだ。スクリーンを見ている感じが全くない。そこには本当に、3DのAZKiが目の前にいる。
 配信で見られる映像は、タレント映像とステージを合成したARの表現になっているが、もちろん現地でもそのような見え方をしているわけではない。とはいえ、自分の席から正面で見る限り、本当にそこにAZKiが「存在している」ように感じられ、違和感もなかった。かがくのちからってすげー!

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 タイツの模様まではっきり見えました。

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 中盤のカラーライズ衣装。ヘソの穴まではっきり見えました。


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 そしてこれは完全に妄想なのだが、AZKiと目が合った。ちょうど自分の真正面で歌うパートがあって、誰よりも近い距離でAZKiのステージを見ていた。目の前でAZKiが歌っていて、その瞬間に視線が合った気がした。自分に向かって手を振ってくれたように思えた。本当なんです、先生。信じてください。
 ───あ、はい、食前と食後ですね、了解です。


 アンコールの1曲目「オキドキ」で風船が降ってきたのは本当に驚いた。最前列からは風船の様子がまったく見えず、「何か音がした?」と思って振り返ったら、後方に風船が舞っていて二度びっくり。

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 こんなに広い範囲に舞っていたのか。これはすごい。

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 銀テープの発射台はちょうど目の前にあった。アンコール中にスタッフの方がチェックしていたので、「あ、次の曲で飛ぶな」とわかったものの、実際にはテープは遥か後方へ一直線。Our Sparkle(ミオしゃの時)はS席で観ていたのにテープが届かなかったから、「今回は取れるかな」と思っていたが…… さすがに前すぎた(笑)。

コール

 「from A to Z」を一緒に歌えたのが本当に良かった。会場では聴くことと歌うことに夢中で気づかなかったが、配信で見返すと開拓者の声がしっかり響いていて、それもまた嬉しかった。

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 歌詞はステージ上部に表示されるものの、自分の席からだとかなり首を上げないと見えず、AZKiと歌詞のどちらかしか見られなかった。事前にコールを予習しといて良かったぜ。


 そしてコールといえば「ω猫」!!!どうしても「ω猫」のコールがやりたかったんだよ。

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 ホロプラスでもコメントしてた。

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 ゆるふわ私服衣装!可愛かった!!
にゃんにゃんにゃんにゃん叫びました。楽しかったー!!


 最後の曲「雨のち晴れ晴れ」でも、コールじゃないけど───

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 「笑顔になれた」のところで、自然と自分の顔も笑顔になっていた。AZKiに一番近い場所にいるんだから、仏頂面でただペンライトを振っている姿なんて見せられない。一緒にライブを作る、一緒に楽しんでいる、その姿を少しでも届けられていたなら嬉しい。

すいちゃん登場

 正直、ライブに夢中になりすぎてゲストの存在をすっかり忘れていた。

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 ビデオが流れ、、二人の影がステージに現れた瞬間「そういえば、すいちゃんゲストだったわ!!!!!」って思い出した。
 「The Last Frontier」。初めて聞いたのは5thフェスだった。あのとき画面越しに聴いたライブから約2年。まさか現地で、しかもこんな近くで、この二人のデュエットを聴く日が来るとは思わなかった。

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 最高だった。

 そして新曲「Going My Way」。

 互いに語りかけるように歌うパートが本当に良かった。二人の関係性や、これまで歩んできた道が浮かんでくる。一緒に足並みを揃えて進んできたわけではなく、もしかすると衝突したこともあったのかもしれない─── そんな想像すら湧いてくるほど、歌詞から伝わるものがあった。「こういう過去があって今こうなりました」と言葉で説明されるより、歌の方がずっと雄弁に語ってくれる。そんな歌の力を人生で初めて強く感じたと思う。
 そしてこれから、AZKiが、星街すいせいが、そしてAS_tarがどんな道を歩んでいくのか─── その方向性もなんとなく伝わってきた。自分の解釈が正しいのかはわからないが、まさに「我が道を行く」。そういうメッセージなのだと思う。裏を返せば、これまでは自由に歩めなかったこともあったのだろうか… なんて妄想もしてしまう。でも、それを直接言葉にするより、歌で示す方がずっと素敵だ

出発 / 別れ

 今回のライブで驚いた特に演出。それは過去のAZKiが登場したところだ。しかも静止画ではなく、しっかりと動いていた。

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 「without U」の終わりに現れ、現在のAZKiと触れ合い、そして静かに消えていった。

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 「青い夢」でも同じように姿を見せ、そして消えていった・・・・・・

 この演出が何を意味しているのかはわからない。けれど、もう二度と過去ビジュのAZKiが表舞台に出てくることはないのかもしれない─── そんな気がしてしまった。根拠はない。でも、そう感じさせるほど印象的な演出だった。


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 そして最後の曲「Farewell」。新曲だ。とても悲しい歌だと感じた。
 歌う前のMCで、彼女はこう語っていた。

出発するということは、何かにさよならを告げること

 「そうなの!?」と驚いた。このライブのテーマは、タイトル通り「出発」。しかし、もう一つのテーマとして「別れ」も込められていたという。思い返せば、演出の端々からそれは確かに感じられた。
 「Farewell」は、胸を締めつけるような悲しさを含む歌詞が多かった。だからこそ「そんなこと言わないで」と強く思いながら聴いていた。これはAZKiの心の叫びなのかな、とも感じた。気づけばペンライトもうまく振れず、ただ耳を傾けていた。自分はAZKiの活動を最初から追い続けてきたわけではない。それでも、その道のりにはきっと辛いことや悲しいことがたくさんあったのだろうと想像せずにはいられなかった。

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 もちろん、これは自分の勝手な解釈だし、全くの解釈違いかもしれない。ただもし、本当にそういう想いが込められているのだとしたら─── もうそんな思いをAZKiにしてほしくない。そう願って、全力で声を張った。

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 心の底から「ありがとう」と言えた。前に観客がいたら、大声で叫ぶことに少し遠慮していたかもしれない。でも今日は違う。前にいるのはAZKiただ一人。視界に映るのもAZKiだけ。だから全力で叫んだ。「ありがとう」と。


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 エンドクレジットは「未来カンパネラ」とともに流れていた。自然と「もっともっと」のコールが口から出ていた。あれはただBGMに反応してコールしたのではなく、本当に「もっと聴きたい」という気持ちが溢れた結果だった。



 以上が「AZKi SOLO LiVE 2025 “Departure”」の感想です。
 本当に、まさか最前列になるとは思っていなかった。誤解を恐れずに言えば、もう今後は現地ライブに行きたくないとさえ思ってしまった。この席でステージを見てしまったら、どんなライブも物足りなく感じてしまうのではないか─── そんな気さえする。

 最高の席で、最高のライブを見ることができた。改めて、AZKiに心から感謝を伝えたい。