2026-03-25

【パリに咲くエトワール】本気で誰かを助けようと思ってる。本気で誰かの笑顔を見たいと思ってる【感想】

 劇場アニメ「パリに咲くエトワール」を観た。前から予告(映画が始まる前に流れるやつ)をちょいちょい観ていて気になっていた。監督は谷口悟朗、脚本は吉田玲子、かなりのビッグタッグだと思う。というわけで、感想を書き残す。

感想

ロシアママ

 ロシアのバレエママ好き。最初あんなにツンツンしてたのに、5分後にはもうデレデレじゃねーか。ツンデレに年齢は関係ない。まさに「見なよ… オレの千鶴を…」だ。

陽キャ

 フジコの陽キャ具合がすげえ。キラキラしてて眩しすぎる。まあ、あの時代の少女が単身でパリで生活する(おじさんはいたけど)ってことはあれくらいのコミュ力ないと生きていけないよなあ。誰かのために何かをすることに躊躇がない。知り合いにもあんな人がいるけど、本気で誰かを助けようと思ってる。本気で誰かの笑顔を見たいと思ってる。あれが我々陰キャオタクとの違いなんやろうな。僕たちはなんでも1人でやりたがる。

主役

 てっきり絵描きの子が主役なのかと思ってた。「ずっとバレエの子中心で話が進むなあ、いつフジコパートになるんやろうなあ」って思ってたら、基本は千鶴の成功譚だった。物語の中心は千鶴なのに視点はフジコだからなんか違和感を感じてたんだよな。

 ただ、フジコの微妙な言動の変化にルスランが気づくところはよかったな。直接的な表現はなかったけど、うまくいかない自分と比較して、夢を叶えようとする千鶴を見て、嫉妬してしまったのか、あるいは、心から応援できなくなりつつある自分に戸惑ってしまったのか。その思いに気づいてしまった、そして気づかれてしまった、そんなシーンがすごく好きだ。そこがこの物語の軸かと思ってたけど、そうなるとジャンルが変わってくるか。個人的にはもっとフジコの心象に寄り添った物語を見たかった(元々フジコが主役かと思ってたのもあるが)。

 まあ、千鶴の成功譚も面白いね。ダンスシーンも良かったし。絶対人種差別されるだろうと思ったら全然そんなことなかったし。悪役もほぼなかったな。バレエのお嬢様もめっちゃ性格いいじゃん。フジコのおじさんはギリ善人か(笑)。フジコ、最初は結構おじさんのこと信頼してたように見えたが、後半普通に「怪しいおじさん」って言ってて笑った。「山師」って何かと思ったら

 なるほどね。

ハッピーエンド

 全体的には困難を乗り越えて夢を叶えるハッピーエンドだろう。フジコも最後はスランプを乗り越えて絵を描けるようになったようだし。ただ、ちょっとご都合主義すぎるかなとも思った。まあ、これは自分が擦れているだけだろう。
 舞台がパリに移った直後とか、千鶴の母・兄が千鶴を連れ戻しに薙刀を手にパリに戻ってきたシーンとか、「これ絶対夢のシーンだろ」と思ったところが現実のシーンだったりして、びっくりした。なかなかトンチキな展開だ。
 あとエンゾ。お前よく黄金ネコババしなかったよな! 借金あったんじゃないの?あの黄金のこと知ってたんじゃないの?フジコがお金に困ってること知ってたんじゃないの?教えてあげろよ、黄金の存在をよぉ!いいやつだけどちょっと抜けてるところがあるみたいな感じなのか?黄金の存在より、エンゾの性格にびっくりしたよ。



 まあ、面白かったけど…… と言う感想。not for me だったのかもしれない。絵は綺麗だった。パリの雰囲気もすごく描写されてたと思う。パリ行ったことないけど。