びっくりした。
卒業理由、けっこう赤裸々に話すんだね。内容がかなり具体的だったこともあって、「そうか、それは大変だな」と淡々と受け入れた。ただ、「気持ちだけで言えば本当は続けたかった」は超刺さった。なんとかできなかったのか、と考えてしまった。
まあ、それでも難しいよね。世の中には理不尽や不合理が普通にある。効率的じゃない物事も溢れているし、いざ問題を解消しようとしても、なぜか解決できないことが多い。絶対この道を選んだ方がいいはずなのに、なぜか選べない ───そんなことばかりだ。だいたいは、人間の感情が原因なんだと思う。
話が逸れた。
卒業そのものは、正直受け入れられる。物事に永遠はないから。ただ、かなたんの無念が伝わってくるのが辛い。
「キセキ結び」の歌詞を思い出す。
誰にも言えずに描いた夢が たとえ叶わないとしても
夢があったのなら、まだ叶えたい夢が残っていたのなら、叶えてほしかった。
でも「キセキ結び」を聴くと、その虚しさが少しだけ薄れる。
事前にホロメンへ知らせていなかったという点も驚いた。情報漏洩対策とはいえ、なかなか思い切った判断だ。
リアルタイムで卒業を知ったホロメンの反応を見るのも、かなり衝撃的だった。
特定のホロメンを応援しているわけではなく、ホロライブ全体を応援する立場としての正直な気持ちを言えば、この流れが他のメンバーにも波及してしまわないかが心配になる。業務過多で「やりたい配信ができない」なんて、決して特別な事情ではなく、誰にでも起こりうることだからだ。
ホロライブが崩壊してしまうことが怖い。とはいえ、今のところ勢いが弱まっている印象はない。コラボも多いし、アニメタイアップも増えている。現地ライブも来年までぎっちり予定が詰まっている。そのアンバランスさが怖い。かといって、活動規模を縮小するわけにもいかない。ジレンマだ。
どうかホロライブが、ホロメンにとって「活動したい」「夢を叶えたい」と思える居場所であり続けてほしい、と心から願っている。